新体系看護学全書 別巻

現代医療論  第3版

B5判/330頁/定価2,860円(本体2,600円+税10%)

ISBN:978-4-8392-3375-4

第3版/2012年 11月

 

編著

小坂 樹徳 元虎の門病院院長,元東京大学教授

田村 京子 帝京平成大学薬学部教授



 医学・医療の歩みから,医療供給体制の現状,現代医療の抱える課題まで,医学・医療の概論をわかりやすく整理しています。医療の基本をこの1冊で学べます。

 脳死などの臓器移植に伴う新しい死の概念や解釈,対応とともに,死を共有する医療の在り方が問われているなかで,医療に携わる学生の皆さまにはそれを自分自身に課せられた問題として受け止め考えていくことが求められます。「第5章 現代医療における諸問題」にて“新しい倫理”や“死”について皆さまにも考えていただける道筋立てとなっていますので,ぜひそれぞれの考えを養う1冊としてお使いください。


目次

第1章 医学・医療のあゆみ

 Ⅰ 人類の誕生と文化の発達

 Ⅱ 原始生活と病気・医術

 Ⅲ 医療の原始的形態

 Ⅳ 古代の医学

 Ⅴ 中世の医学

 Ⅵ 宗教医学からの脱却と医学の近代化

 Ⅶ 近代医学の基礎と臨床医学の近代化

 Ⅷ 近代医学の発展 ―現代医療の基盤

 Ⅸ 今後の医学・医療の方向

 

第2章 健康と疾病

 Ⅰ 健康の概念

 Ⅱ 疾病

 Ⅲ 生活と健康

 

第3章 医学と医療

 Ⅰ 医学と医療の違い

 Ⅱ 現代医療の本質

 Ⅲ 医療の実践

 

第4章 わが国の医療供給体制

 Ⅰ 医療供給体制の現状と整備の経過

 Ⅱ 医療関係者の現況と養成の実態

 Ⅲ 医療保障の現状と課題

第5章 現代医療における諸問題

 Ⅰ 医療の進歩と医の倫理

 Ⅱ 医療における患者の権利

 Ⅲ 病状(真実)告知

 Ⅳ 脳死と臓器移植

 Ⅴ 死と生命保持,安楽死,死を共有する医療

 

参考資料

資料1:ICN看護師の倫理綱領(2005年改訂版)

資料2:ヒト胚の取扱いに係る生命倫理面での主要先進国の取組み状況

資料3:ニュルンベルク網領

資料4:ヘルシンキ宣言─人間を対象とする医学研究の倫理的原則(世界医師会)

資料5:患者の権利章典(アメリカ病院協会,1973)

資料6:患者の権利と責任(日本病院協会,1983)

資料7:患者の権利に関するWMAリスボン宣言(世界医師会)

資料8:緩和ケア病棟承認施設におけるホスピス・緩和ケアプログラムの基準(全国ホスピス・緩和ケア病棟連絡協議会,1997)



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