1976年の創刊以来、一貫して看護管理、看護教育の両方の話題を取り上げ続けている、看護界唯一の総合誌です。
特集では看護管理・看護教育を問わず、読者が今知りたい看護問題にスポットをあて、詳細な解説や解決策を提示します。
看護界の重鎮から新進気鋭のインフルエンサーまで、看護業界を賑わす才能豊かな連載陣が、あなたのワークライフを豊かにする情報をお届けします。
特集
2024年度診療報酬改定への対応策
身体拘束最小化への挑戦
2024年度の診療報酬改定により、身体拘束を最小化するための体制を整えることが施設基準に加わり、実質義務化されることになりました(精神科病棟は除く)。基準を満たしていない場合は、診療報酬の減算といった不利益が生じることになります。そのため、病棟の領域を問わず身体拘束の最小化に向けた取り組みを行うことが必要です。
身体拘束を減らす・ゼロにするには、看護管理者が倫理的文化を構築し、患者の安全確保と尊厳保持というジレンマに対処する環境をつくるために、マネジメントプロセスを展開することが必要である、という研究結果もあります。よって、身体拘束の最小化に向けては、看護管理者の意識やマネジメントが重要なポイントとなります。
そこで今回の特集では、診療報酬改定でも示された「身体拘束の最小化」に向けて、看護管理者に必要な知識やマネジメント方法などについて事例も含めて解説します。
●次号予告
特集
教員と実習指導者の相互理解で臨床判断能力を引き上げる
学生がエキスパートの思考を体感できる授業のつくり方
編集協力 小笠原 幸(アール医療福祉専門学校 副学校長)
「基礎教育と臨床現場にはギャップがある」と言われます。臨床判断能力に焦点を当てて考えると、基礎教育と臨床現場では看護過程を展開する行為は同じでも、実際に行われる内容や、求められる思考などが違うため、これが「ギャップがある」と双方が感じる原因になると思われます。
この「基礎教育と臨床現場のギャップ」に、多くの学生は在学中、新人時代を経て一人前の看護師になる頃まで長期にわたり悩まされ続けます。このギャップを少しずつ埋めていくためには、まずは学生がエキスパートの思考に気づく機会を、座学、演習、臨地実習のなかで工夫してつくり出すことが大切になります。そのためには教員と実習指導者の相互理解と連携が重要です。
今回の特集では、「基礎教育と臨床現場のギャップ」についての解説、教員と実習指導者の望ましいかかわり方などから、学生がエキスパートの思考を体感できる授業のつくり方について考えていきます。
2024年7月臨時増刊号(6/25発売)
患者の暮らしに寄り添える病棟スタッフの育成法と他施設との連携強化のコツ
地域包括ケア時代に求められる病棟のつくり方
2025年をめどに、地域包括ケアシステムの構築を目指すことが厚生労働省から示されて、20年以上が経過しました。しかし、病院の看護管理者のなかには、「地域包括ケアシステム」という言葉や重要性は頭ではわかっていても、何をすればよいのかわからずに困っている方が多くいます。
また、2024(令和6)年度の診療報酬改定においても、平均在院日数の見直しや質の高い訪問診療・訪問看護の確保といった事柄が明記されており、今後ますます病院から地域へといった流れは加速すると考えられます。
そこで本特集では、「地域での看護をどう考えれば良いかわからない」と悩む看護管理者に向けて、地域包括ケア時代に求められる病棟のつくり方についての知識を提供します。
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