1976年の創刊以来、一貫して看護管理、看護教育の両方の話題を取り上げ続けている、看護界唯一の総合誌です。
特集では看護管理・看護教育を問わず、読者が今知りたい看護問題にスポットをあて、詳細な解説や解決策を提示します。
看護界の重鎮から新進気鋭のインフルエンサーまで、看護業界を賑わす才能豊かな連載陣が、あなたのワークライフを豊かにする情報をお届けします。
特集
教員と実習指導者の相互理解で臨床判断能力を引き上げる
エキスパートの思考を体感できる授業のつくり方
「基礎教育と臨床現場にはギャップがある」と言われます。臨床判断能力に焦点を当てて考えると、基礎教育と臨床現場では看護過程を展開する行為は同じでも、実際に行われる内容や思考などが違うため、これが「ギャップがある」と双方が感じる原因になると思われます。
この「基礎教育と臨床現場のギャップ」に、多くの学生は在学中から新人時代を経て一人前の看護師になる頃まで長期にわたり悩まされ続けます。このギャップを少しずつ埋めていくためには、まずは学生がエキスパートの思考に気づく機会を、座学、演習、臨地実習のなかで工夫してつくり出すことが大切になります。特に臨地実習では、教員と実習指導者の相互理解と連携が重要です。
そこで今回の特集では、「基礎教育と臨床現場のギャップ」についての解説、教員と実習指導者の望ましいかかわり方などから、学生がエキスパートの思考を体感できる授業のつくり方について考えていきます。
●次号予告
特集
成功事例から学ぼう!
リテンション・マネジメントの導入と定着策
編集協力 永瀬隆之(株式会社フェアアンドイノベーション 代表取締役)
2024年1月号から掲載中の「未来志向の師長が取り組む『リテンション・マネジメント』」では、有能な人材が定着し、活躍してもらうための様々な方法論やその根拠をご紹介してきました。
ただ、方法論はわかっていても、新しい取り組みを実際に組織に導入し、成果が出るまでに定着させるのは簡単なことではありません。
今回の特集では、これまで連載でご紹介してきた方法論を組織に導入し、成果が出るまでに定着させた各病院の好事例を紹介し、導入と定着のポイントなどを学んでいきます。
2024年7月臨時増刊号(6/25発売)
患者の暮らしに寄り添える病棟スタッフの育成法と他施設との連携強化のコツ
地域包括ケア時代に求められる病棟のつくり方
2025年をめどに、地域包括ケアシステムの構築を目指すことが厚生労働省から示されて、20年以上が経過しました。しかし、病院の看護管理者のなかには、「地域包括ケアシステム」という言葉や重要性は頭ではわかっていても、何をすればよいのかわからずに困っている方が多くいます。
また、2024(令和6)年度の診療報酬改定においても、平均在院日数の見直しや質の高い訪問診療・訪問看護の確保といった事柄が明記されており、今後ますます病院から地域へといった流れは加速すると考えられます。
そこで本特集では、「地域での看護をどう考えれば良いかわからない」と悩む看護管理者に向けて、地域包括ケア時代に求められる病棟のつくり方についての知識を提供します。
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