1976年の創刊以来、一貫して看護管理、看護教育の両方の話題を取り上げ続けている、看護界唯一の総合誌です。
特集では看護管理・看護教育を問わず、読者が今知りたい看護問題にスポットをあて、詳細な解説や解決策を提示します。
看護界の重鎮から新進気鋭のインフルエンサーまで、看護業界を賑わす才能豊かな連載陣が、あなたのワークライフを豊かにする情報をお届けします。
特集
プリセプター制度の再設計
教える側も育つ“しくみ”と“かかわり”
プリセプター制度は、新人看護師の育成において重要な役割を担ってきました。しかし近年、制度の形骸化や、プリセプターへの過度な負担、指導内容の偏りなどが問題となっています。そのため、プリセプター制度の目的やしくみ、かかわり方を再考し、新人を「プリセプターひとりで育てる」体制から、「チームで支える」体制へと変更し、さらに教える側も学びや成長をもたらす“育成文化”をどのように組織の中で築いていくかが求められています。
そこで本特集では、プリセプター支援の実践や制度設計の工夫、チーム全体で育てるアプローチをとおして、これからの持続可能な育成体制のあり方を探ります。
●次号予告
特集
大学教育・看護学教育・継続教育の質保証を目指した
看護実践能力を保証するコンピテンシー基盤型カリキュラム実装に向けた取り組み
企画設計者・編集協力 西村礼子
2024年に文部科学省が公表した「看護学教育モデル・コア・カリキュラム(令和6年度改訂版)」では、2040年を見据えた看護師の資質・能力の育成とアウトカムを重視し、コンピテンシー基盤型教育への転換が明確に示されました。
大学教育全体では、2018年の中央教育審議会「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」以降、「学修者が何を身につけたか」の重視、教学マネジメントの確立、学修成果の可視化が一貫して求められてきました。さらに、2025年2月「我が国の『知の総和』向上の未来像~高等教育システムの再構築~(中教審答申)」では、出口(卒業・学位授与)における質保証や認証評価制度の見直しに向けた方向性が整理されています。
また、医療系人材育成においては、実習施設との連携・協働のもと、実習前段階での基礎的能力の確保、看護学生が実践機会を得て能力を発揮できる参加型臨地実習の実現、そして卒業時点での実践能力の保証が期待されています。加えて、卒後の継続教育においても、初期能力の段階的発展とOJTの接続、看護成果・医療成果を通じた社会への説明責任を果たすことが重要です。
本特集では、これらの潮流を踏まえ、令和9(2027)年度のカリキュラム改正を見据えつつ、教育機関や実習施設がどのように教育体制を再設計し、コンピテンシー基盤型カリキュラムを検討・実装しているかを具体的な取り組みを紹介します。あわせて、臨床現場である実習施設との調整の実際、基礎教育と臨地実習と継続教育をつなぐ取り組み、さらには継続教育の再設計についても展望します。
特集
研修では学べなかった
私が看護師長になって得たマネジメントの経験知・実践知
人間関係の調整、スタッフの育成と定着、コンプライアンス、多職種との連携、経営陣と現場との板挟みなど、看護師長は日々、マネジメント上の課題に直面します。研修や研究論文の知識だけでは十分に太刀打ちできず、悩みを抱える師長も多いのではないでしょうか。
そこで本特集では、豊富な師長経験をもつ方々に、ご自身が師長時代に試行錯誤のなかで体得した、問題解決につながるマネジメントの「経験知」(成功や失敗の経験をとおして蓄積された知識や教訓)や、「実践知」(マニュアルやセオリーに工夫を加えて、成果を高めるためのポイント)をご紹介いただきます。
明日からの実践に生かせるヒントが、きっと見つかるはずです。
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